【トイレの詰まり】専門業者が行う施工の内容とポイント

トイレの詰まりを高圧洗浄で直す男性

自分でトイレの詰まりを直したい方は

お客様ご自身で解決したい場合は、ラバーカップ(スッポン)を使うことが一般的です。

ラバーカップとは、俗にいうスッポンです。一般家庭でトイレの詰まりで困った際、スッポンを使用することが多くあります。もし、ご自宅のトイレが詰まってしまったのであれば、スッポンを試してみるのも一つの方法です。

トイレの詰まりは、自分で解消することもできます。ですが、深刻な詰まりの場合、自分で解決することが難しいケースが多いです。この記事では、トイレの詰まりに対し、業者がどんな作業を行っているかを紹介します。

ポイント

・お客様とプロの大きな違いは専用工具
・軽度の詰まりは自分で直すことも可能
・深刻な詰まりは、プロに頼む方が安全

お客さまと業者の違いは何か

お客様と業者の大きな違いは、専用工具の有無

お客さまとプロでは、詰まりを解決するための、知識や経験の違いはもちろんのこと、専用工具も使います。プロの場合、個人ではお持ちでない工具を使用して、詰まりの解決に臨みます。

専用工具の種類

ローポンプ

空気圧を利用し、詰まりの原因を押し込むことで、解消する工具。

ハイスパット

空気を圧縮し、溜めた圧力を一気に放出し、詰まりを解消する工具。

高圧洗浄機

ホースの先端にあるノズルから、高い水圧を出し、詰まりの原因を、そぎ落とす工具。

トーラー

ワイヤーの、先端に取り付けた金具(ブラシ)を利用し、頑固な汚れを、削り落とす工具。

いくつか種類があり、詰まりの原因に応じて、どの工具を使うかを判断します。

詰まりの原因を突き止めるために

詰まりの原因や場所を闇雲に探しても、見つかりません。ヒアリングした上で、これまでの経験や知識を活かして、詰まりの箇所や原因を、特定します。

ヒヤリング

お宅に訪問してから、真っ先にすることは、詰まりの原因の確認です。具体的には、お客さまへのヒヤリングから始めます。

質問内容

  • 異物を流した記憶はないか?
  • トイレットペーパーを大量に流してないか?
  • 詰まりの症状が発生したのはいつか?
  • 以前から、詰まりかけている状態ではなかったか?

などをお聞きし、詰まりの原因を推測します。また、トイレの使用年数や、使用方法などの情報を元に、詰まりの原因を推測することもあります。

詰まりの場所を確認する際は下水マスを見る(戸建て)

戸建ての場合、排水枡(ます)を覗き、どの箇所で詰まりが発生しているかを確認します。

トイレの詰まりは大きく分けて、便器内と下水管の2つに分かれます。

戸建ての場合は、排水枡(ます)を見て、水の流れを確認することで、便器内での詰まりか下水管での詰まりかを推測します。

詰まりの原因によって施工内容を変更

詰まりの除去作業では、原因によって作業内容を変える必要があります。詰まりの除去作業は

・押し流す方法

・引っ張りだす方法

この2種類があり、異物の詰まりである可能性が高い場合、引っ張り出す作業が必要です。そのほかに、長年の汚れをそぎ落とし、押し流す方法でも詰まりを解消できます。

もし、詰まりの原因が分からない場合、無理に押し流すと、詰まりを悪化させてしまう可能性が高いので、原因が特定できないときは引っ張り出す方法を選ぶことが多いです。

異物を引っ張り出す際は、便器を外して作業する場合も

異物が便器内やその先に引っかかっており、どうしても取り出さなければならない場合、便器を外して作業することもあります。下水管に異物が引っかかっている場合、取り除く際は注意が必要です。間違って下水管の奥に落としてしまうと、さらに作業が難しくなります。

また、便器を取り外しての作業は、一般ユーザーには難しいため、業者にお願いすることをオススメします。

トーラーと高圧洗浄機の違い

トイレの詰まりを押し流す作業でよく使用される専用工具が、トーラーと高圧洗浄器です。トーラーと高圧洗浄機の違いは、汚れを落とす方法です。トーラーは、金属のワイヤーを利用し、固着した汚れにぶつかりながら詰まりを解消しますが、高圧洗浄機では、ノズル先端から勢いよく水を噴射し、水圧を使用し、汚れを落とします。

その他の違いとしては、トーラーは詰まりまでの距離が長くなってしまうと、回転力がうまく伝わらず、威力が落ちます。しかし、高圧洗浄機であれば、長くのばしても威力が落ちることはありません。また、トーラーで取り切れなかった小さな汚れを、高圧洗浄機できれいにします。このようにトーラー、高圧洗浄機どちらの方がいいということはなく、水トラブルの業者は症状や原因を考慮しながらうまく使い分けているのです。

こんな時は業者にお願いすべき!深刻な詰まりの症状とは

深刻な詰まりの場合、自分で詰まりを解消しようとしてもうまくいかないことが多くあります。場合によっては、症状を悪化させる可能性もあるので、これからお伝えする症状を参考に、自分で直してみるか、プロにお願いするかを判断してください。

ずっと水が減らない

水が溢れた状態で、時間が経っても変わらない場合、深刻な詰まりである可能性が高いです。水に溶けるトイレットペーパーをたくさん流してしまったのであれば、時間と共にトイレットペーパーが溶け、流れるようになります。時間が経っても流れないということは、水に溶けない物を流してしまっている、もしくは、長年の汚れが溜まり、詰まりやすい状態になっていると推測できます。

水に溶けない物を流した

トイレを流したタイミングでスマートフォンがポケットから落ち、そのまま詰まってしまった。毎日使っているトイレでは、このようなトラブルが発生します。また、紙だから大丈夫だろうと、ティッシュペーパーを何度も流している。ティッシュペーパーは水に溶けないため、流れきれなかった場合、詰まりの原因になってしまいます。

水に溶けない物を流した場合、ラバーカップなどで無理に押し流そうとすると、詰まりが悪化する場合があります。異物を流したのであれば、一度取り出す必要があるので、業者にお願いすべきです。

普段から詰まり気味

長年使っているトイレでは、汚れによって詰まりが発生します。排水菅に汚れが溜まると、水の流れる穴が小さくなり、詰まりやすい状態になってしまいます。長い年月をかけて溜まった汚れは、簡単には落ちません。頑固な汚れは、プロが使用する高圧洗浄機で汚れをそぎ落とす方法が効果的です。こびり付いた汚れは、一度きれいにしないと根本的な解決にならないので、一度プロにお願いすることをオススメします。

まとめ

トイレの詰まりを業者が解消する場合、一般家庭ではなかなか利用しない専用の機器を使いながら作業を行います。また、長年培ってきた知識や技術などがあるからこそ、迅速な原因の特定やムーズなトラブルの解決が行えます。

詰まりの原因によっては、詰まり解決までに時間がかかる場合も珍しくありません。もし自分で解決しようとしてどうしても詰まりが解消できないのであれば、一度プロにお願いすることをオススメします。

トイレの詰まり解決に関するよくある質問

業者の選び方を教えてください。
まず、きちんと料金を記載しているか確認してください。後は、口コミや会社のHPを見て、しっかりしているかどうかを判断する方法もあります。マンションなどに住んでいるのであれば、管理会社やオーナー様に紹介してもらうことも可能です。
トイレの詰まりの作業中に、周辺が汚れないか心配です。
弊社では、周りが汚れないようにタオルや新聞などを使用しています。また、作業が終われば、きちんと掃除をして完了するようにしています。もし作業のことで不安な点があれば、事前にご連絡いただけると幸いです。