【キッチン排水口の異臭】症状から分かる原因と対処方法
キッチンでは、生モノを扱う為、臭いが発生することがあります。しかし、「きちんと生ごみを処理しているのに、なぜ臭いが発生するんだろう?」と疑問に思っている方もいると思います。
キッチンからの異臭は、生ごみが処理できていないだけが原因ではありません。下水からの臭いが、異臭原因である可能性もあるからです。下水の臭いは、掃除をしただけでは、解決できない為、まずはどこから臭いが発生しているのかを確認する必要があります。今回は、キッチンからの異臭原因や、自分でできる対処方法をご紹介します。
・腐敗臭の他に下水の臭いもある
・腐敗臭であれば掃除が効果的
・下水の臭いは、排水装置に問題がある
キッチンの異臭原因
キッチンからの異臭原因は、生ごみなどの腐敗臭の他に、下水からの異臭もあります。キッチンが臭いと、料理をする気にもならないですよね。また、衛生面も気になります。できるだけ早く、異臭を断ち、清潔なキッチンで料理ができるようにしましょう。
排水口が汚れている
ゴミ受けや排水口にゴミが溜まり、異臭が発生していることがあります。定期的に排水口を掃除をする方でも、うっかり生ごみを排水管内に落としてしまった、ということはないでしょうか。手を入れても取れないし、汚いので、わざわざ落ちた残飯を取り除かないと思います。そういった汚れによって、異臭が発生している可能性もあります。
また、ゴミ受けに生ごみを数日放置していると、排水が必ず残飯を通るため、水が汚れ、徐々に排水管を汚してしまいます。排水口や排水管が汚れると、異臭の原因になります。夏場や6月の梅雨の時期は、食材が傷みやすく、1日放置しただけでも異臭の原因になるので、定期的な掃除が必要です。
排水トラップのトラブル
排水トラップは、下水からの臭いを防ぐ役割を持つ部品です。排水トラップが正しく取り付けられてなかったり、異臭を防ぐ機能が低下していたなどの理由で、異臭が発生することがあります。例えば、自分で排水トラップを掃除する際、分解して、元に戻す際きちんと取り付けられてなかったなどが挙げられます。
現在の排水口は、ワントラップを採用している住宅が多いです。ワントラップにはゴミ受けの下に、お椀を逆さまに取り付けたような部品があります。この部品を防臭ワンと呼びます。そしてトラップの中には、下水の臭いや害虫を防ぐ為に、封水と呼ばれる水が溜まっています。
ワントラップ本体や、防臭ワンの取り付けがうまくできていない、故障などで封水が溜まらない状態になってしまうと、下水の臭いがシンクにまで登ってきます。また、ワントラップの場合、封水が汚れやすく、異臭の原因になることもあるので、定期的な掃除が必要です。
排水ホースが破損している
排水ホースの劣化などによって、穴が開いたり、ヒビが発生すると、破損した場所から異臭が漏れてきます。排水ホースの破損の場合、異臭だけでなく、水漏れも同時に発生するので、すぐに交換が必要です。
排水ホースの取り付けトラブル
排水ホースの取り付けに不備があると、下水の臭いがシンクの下に溜まります。シンクで料理をしているときには、臭いがないのに、シンク下の収納スペースを開けると、嫌な臭いがしていたという経験はないでしょうか?
シンク下が臭い場合、排水ホースの取り付けが問題かもしれません。また、排水ホースには防臭ゴムや排水カバーと呼ばれる、下水の臭いを外に漏れださないようにする部品が、取り付けてあります。防臭ゴムが劣化し、密封性がなくなったり、排水カバーがずれていることで、下水の臭いが発生している可能性もあります。
キッチンの異臭対処方法
キッチンの異臭は、掃除などで直ることもあります。また、正しい取り付け方に直すことで、臭いの発生を抑えられる可能性もあるので、一度できる範囲でチャレンジしてみて下さい。
排水口を掃除する
排水口から異臭がしている場合、排水口を掃除すると効果的です。掃除方法はいくつかあります。
パイプクリーナ―を使って掃除する方法
スーパーや薬局などでよく売られている、パイプクリーナ―も異臭の解消に役立ちます。
- 洗浄液を排水口に流す
- 15~30分ほど放置する(パイプクリーナ―の使用方法参照)
- 水を流す
パイプクリーナ―は、詰まりの予防にもなります。定期的に行うことで、臭いも詰まりも予防することができます。
重曹とクエン酸で掃除する方法
重曹とクエン酸は、異臭だけでなく他の掃除の際も役立つので、持っておいて損はありません。
- スポンジなどを使い、排水口のゴミを取り除く
- 重曹を排水口に振りかける(重曹1カップ)
- お湯でクエン酸水を作る(60℃のお湯1カップ+クエン酸小さじ2杯)
- クエン酸水を重曹にかける
- 30分放置する
- 重曹とクエン酸水をよく洗い流す
最後に洗い流した後は、しっかりと乾燥させます。また、クエン酸水と重曹を混ぜた時、泡が出てきますが、無害なので安心して下さい。
防臭ワンを正しく取り付ける
ワントラップ内には防臭ワンと呼ばれる、防臭効果のある部品が取り付けてあります。きちんと取り付けられていないと、異臭の原因になるので、取り付け方をご紹介します。
ワンを正しく取り付ける方法
- ゴミ受けを外す
- つまみを持ちながら防臭ワンを直角におろす
- 右に回転させる
- 斜めになっていないか、最後まで閉まっているかを確認
防臭ワンは簡単に取り外せるため、定期的に掃除することをオススメします。また、防臭ワンが破損している場合、交換が必要です。
排水トラップと排水ホースの交換
排水トラップや排水ホースが破損している場合、交換が必要です。
排水トラップや排水ホースを交換する方法
交換方法に関しては、キッチンの水漏れの記事で詳しく解説しています。
排水ホースの、防臭ゴムの劣化などによる異臭でも、一度排水ホースを取り外し、交換する必要があります。交換の際は、防臭ゴムの移設も行うので、作業自体はほぼ同じです。
まとめ
キッチンで発生する臭いは、残飯などの臭いと、下水の臭いの2種類があります。どちらの臭いかによって、発生原因が違います。残飯などの臭いの場合、掃除によって臭いが解消することも多いですが、下水の臭いの場合、どこかが破損していたり、取り付け方が悪いなどが原因です。
長年使っているシンクでは、排水ホースや排水トラップの破損、排水管の汚れである可能性が考えられます。しかし、使用期間がそこまで長くないシンクであれば、ゴミ受けの残飯による臭いである可能性が高いため、定期的に掃除することをオススメします。
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