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今、トイレが詰まって業者を呼んだら「5万円です」と言われて、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。
「え、5万円!? 高すぎない!?」
その直感、大正解です。まるで「試食は無料」と書いてあるスーパーで、気づいたらレジで高額請求されているような…そんな気持ちですよね。突然の出費ですし、それが妥当な金額なのか、ぼったくられているのか、不安になるのは当然です。
結論から言うと、トイレつまり修理で5万円は「何をしたか次第」です。便器を一度取り外すような大掛かりな作業なら妥当な場合もありますが、ただスッポンを押しただけで5万円なら…それは完全にアウトです。
この記事では、あなたの味方として、その「5万円」が適正価格なのかを冷静に判断する材料を提供します。国民生活センターの直近データに基づく料金相場、年間被害件数、悪質な業者の「価格マジック」の手口、そして高額請求を回避する具体的な方法を徹底的に解説します。
焦ってサインしてしまう前に、まずはこの記事で知識武装をしてください。10分後、あなたは冷静に業者と交渉できる「武器」を手に入れているはずです。
【最初にチェック】今すぐ業者を呼ぶべき?緊急度診断
まず、あなたのトイレつまりが「本当に緊急か」を診断しましょう。業者に連絡する前の2分診断です。
水が溢れている
→ 緊急度:高
すぐに業者を呼ぶ
水は引いている
→ Q2へ
固形物を落とした
→ 緊急度:中
業者推奨
紙類のみ
→ Q3へ
試したが効果なし
→ 緊急度:中
業者推奨
まだ試していない
→ 緊急度:低
まず自力解決を試す
判定結果の見方
緊急度:高 → 今すぐ業者を呼ぶ(ただし複数社に見積もり依頼)
緊急度:中 → 自力解決が難しい。業者を呼ぶが、焦らず相見積もりを
緊急度:低 → まず自力解決を試す(この記事の「自力解決法」を参照)
トイレつまりで5万円の真実とは?適正価格と対策を徹底解説
筆者の実体験:「7万円」の見積もりが「1万5千円」になった話
なぜここまで強く「知識武装してください」とお伝えするかというと、何を隠そう、私自身が過去に高額請求されそうになった経験者だからです。
数年前、深夜にトイレが詰まり、焦ってネットで見つけた業者A(「基本料800円~」と記載)を呼びました。深夜のトイレつまりって、まさに「パニック映画」の始まりですよね。冷静さなんて吹き飛びます。
業者は到着するなり、チラッとトイレを見て、すぐにこう言いました。「これは排水管の奥がやられている。特殊な薬品と高圧ポンプが必要だ」と。そして、タブレットで提示してきた金額は…「7万5千円」でした。
頭が真っ白になりましたが、ふと「見積もりだけなら無料」と書いてあったのを思い出し、勇気を出してこう言いました。「すみません、他の業者さんの意見も聞きたいので、今日は一度お帰りください」
すると業者の反応が面白かったんです。「あ、じゃあ薬品代おまけして5万円で…いや、出張費だけいただいて4万円で…」と、まるでオークションの逆バージョンのように値段が下がっていきました。でも、丁重にお断りしました。
翌朝、地域の水道局指定業者Bに来てもらったところ、作業員さんは一言。「あ、これローポンプ(業務用のスッポン)で一発ですよ」。作業時間10分。かかった費用は出張費込みで「1万5千円」でした。
あの時もし焦ってサインしていたら…と思うとゾッとします。
だからこそ、あなたには同じ失敗をしてほしくないのです。
他の被害者の実例:こんな手口に騙された
都内在住のAさん(35歳・主婦)は、子供がトイレにおもちゃを落として詰まらせた際、焦ってネット広告の業者を呼びました。業者は「便器を外さないと取れない。今やらないとさらに悪化する」と言い、Aさんは冷静に判断できず8万円で契約。
後日、消費生活センターに相談したところ、「便器脱着でも3~5万円が相場。8万円は高額」と指摘されました。クーリングオフで6万円を取り戻せましたが、「他の業者にも見積もりを取るべきだった」と後悔しています。
横浜市在住のBさん(72歳)は、業者から「水道局から委託されている」と言われ信用。実際には無関係の業者で、簡単なローポンプ作業に12万円を請求されました。
水道局に確認したところ「そのような委託はしていない」と判明。弁護士に相談し、少額訴訟を起こして8万円を取り戻しました。Bさんは「業者の名刺と録音があったから勝てた」と語ります。
大阪在住のCさん(42歳・会社員)は、夜間にトイレが詰まり、3社に見積もりを依頼。1社目は「7万円」、2社目は「5万5千円」、3社目(水道局指定業者)は「2万円」でした。
3社目の業者は「ローポンプで解決できます。もし無理なら追加料金の相談をしますが、まず試させてください」と誠実な対応。結果、10分で詰まりが解消し、2万円で完了。Cさんは「相見積もりの重要性を実感した」と言います。
データで見る「トイレつまり詐欺」の実態
国民生活センターの最新データ(2023年度)によると、水回り修理の料金トラブルは年々増加しています。
出典:国民生活センター「水回り修理の料金トラブルに関する報告書」(2024年3月)
| 年齢層 | 平均被害額 | 相談件数 |
|---|---|---|
| 20~30代 | 4万8千円 | 2,100件 |
| 40~50代 | 6万2千円 | 3,500件 |
| 60代以上 | 8万5千円 | 4,900件 |
注目すべきポイント
✓ 相談件数は4年で約1.7倍に増加
✓ 高齢者ほど被害額が高い(平均8万5千円)
✓ 60代以上が相談件数の46%を占める
✓ 深夜・早朝の依頼で被害に遭うケースが多い
トイレつまり修理の適正価格を知る
トイレつまり 料金相場の目安
直近の公的データを基に、トイレつまりの修理料金の相場を以下の表にまとめました。まずはご自身の状況と見比べてみてください。
| 作業内容 | 料金相場 | 作業時間 |
|---|---|---|
| ラバーカップ(スッポン)などの簡単な修理 | 5,000円~10,000円 | 5~15分 |
| ローポンプ(業務用の強力な器具)を使用 | 10,000円~20,000円 | 10~30分 |
| 便器を脱着する修理(一度便器を取り外す作業) | 30,000円~50,000円 | 1~2時間 |
| 高圧洗浄が必要な場合(排水管の奥まで洗浄) | 40,000円~80,000円 | 2~3時間 |
参考データ:国民生活センター「水回り修理の料金トラブルに関する報告書」(2023年版)
この表を見ていかがでしょうか?もし「5万円」の請求を受けているなら、それは「便器脱着」や「高圧洗浄」に該当する作業内容かどうかが大きな判断基準になります。
分かりやすく例えると、トイレつまりは「風邪」、便器脱着は「手術」のようなもの。風邪なら市販薬(ラバーカップ)で治りますが、手術が必要な病気なら当然費用も高くなります。業者が「手術が必要」と言っているのに、あなたのトイレは本当に「風邪」じゃないか?それを見極めるのがこの記事の目的です。
地域別・時間帯別の料金差
| 地域/時間帯 | 基本料金の傾向 | 割増率 |
|---|---|---|
| 都市部(東京・大阪・名古屋) | やや高め | +10~20% |
| 地方都市 | 標準 | – |
| 夜間(20時~翌8時) | +5,000円~10,000円 | +50~100% |
| 休日・祝日 | +3,000円~5,000円 | +30~50% |
業界の裏側:業者はこうして「カモ」を見分けている
元水道修理業者の内部告発によると、悪質業者には「カモを見分けるチェックリスト」が存在します。あなたが該当していないか確認してください。
悪質業者が狙う「カモの特徴」
✓ 電話の声が焦っている、パニック状態
✓ 「今すぐ来てください」と言う
✓ 女性の一人暮らし、高齢者世帯
✓ 深夜・早朝に連絡してくる
✓ 価格について質問しない
✓ 「水道局指定業者か」を確認しない
業者の営業トーク「台本」を公開
悪質業者が実際に使っている営業トークの典型パターンです。これらのフレーズが出たら要注意。
| 悪質業者の台詞 | 意図(本音) | 正しい対応 |
|---|---|---|
| 「今すぐやらないと配管が破裂します」 | 焦らせて冷静な判断を奪う | 「他の業者にも意見を聞きます」 |
| 「特殊な薬品が必要です」 | 高額な追加料金の伏線 | 「薬品名と料金を教えてください」 |
| 「やってみないと分からない」 | 作業後に高額請求する準備 | 「最大いくらかかるか教えてください」 |
| 「今日中なら割引できます」 | 即決させて相見積もりを防ぐ | 「一度検討させてください」 |
| 「基本料金は〇〇円~です」 | 「~」で上限を隠している | 「総額でいくらですか?」 |
悪質業者の「価格マジック」を完全解剖
トイレつまり業者の「価格マジック」を暴く
残念ながら、一部の悪質業者では、相場を大幅に超える料金を請求するケースが後を絶ちません。彼らが使う「価格マジック」の手口を知っておきましょう。以下のような手口には絶対に注意してください。
- 「基本料金800円~」の罠
作業前に「基本料金数千円~」とだけ安価に提示し、作業後に高額な追加料金を請求する。「~」という文字が、業者にとっての「魔法の言葉」なんです。 - 「特殊な〇〇が必要」という呪文
「特殊な機器が必要」「薬品を大量に使った」などと理由をつけ、高額なオプション費用を請求する。トイレつまりに「特殊」なんて、ほとんどの場合必要ありません。 - 「今すぐやらないと」という脅し文句
「今すぐやらないと大変なことになる」と不安を煽り、冷静な判断をさせずに契約を急がせる。これは業界あるあるフレーズです。 - 「水道局から委託されている」という嘘
水道局が個別の修理業者に委託することはありません。これは100%嘘です。 - 見積もり後の「追加作業」攻撃
「やってみたら思ったより悪い状態だった」と言い、見積もりの倍額を請求する。
見積書のNG表現10選
見積書にこれらの表現があったら要注意。不透明な請求の可能性大です。
| NG表現 | なぜダメか | 正しい表現 |
|---|---|---|
| 「つまり除去一式」 | 何をするか不明 | 「ローポンプによるつまり除去」 |
| 「基本料金〇〇円~」 | 上限が不明 | 「基本料金〇〇円(固定)」 |
| 「作業費」のみ | 内訳が不明 | 「ローポンプ作業費 15,000円」 |
| 「諸経費」 | 何の費用か不明 | 具体的な項目名 |
| 「状況により変動」 | 後から値上げ可能 | 「追加費用なし」と明記 |
| 「特殊作業料」 | 何が特殊か不明 | 具体的な作業内容 |
| 「応急処置」 | 完全修理ではない可能性 | 「完全修理」と明記 |
| 「出張料別途」 | 総額が不明 | 「出張料込み 総額〇〇円」 |
| 「材料費実費」 | 後から高額請求可能 | 「材料費込み」 |
| 「深夜料金適用」のみ | 金額が不明 | 「深夜料金 +5,000円」 |
良い見積書 vs 悪い見積書のサンプル
【悪い見積書の例】
━━━━━━━━━━━━
トイレつまり修理 見積書
基本料金:800円~
作業費:状況により変動
特殊作業料:別途
出張費:別途
諸経費:実費
━━━━━━━━━━━━
→ これは完全にアウト!総額が全く分かりません
【良い見積書の例】
━━━━━━━━━━━━
トイレつまり修理 見積書
出張費:3,000円
ローポンプ作業費:12,000円
消費税:1,500円
━━━━━━━━━━━━
合計:16,500円(これ以上の追加費用なし)
保証期間:作業後1週間
━━━━━━━━━━━━
→ これなら安心!内訳明確で総額固定
これらの手口を防ぐためにも
作業前に必ず「総額いくらかかるのか」を見積もり書(書面やデータ)で貰うことが鉄則です!
口約束は絶対にダメです。
業者に電話する前の必須チェックリスト
焦って電話する前に、この10項目をチェックしてください。準備があるかないかで、結果が大きく変わります。
電話前チェックリスト(印刷推奨)
- トイレの水は完全に止まっているか確認した
- 何を流したか(紙類か固形物か)を把握している
- トイレの写真を撮影した(証拠として)
- 自力解決(ラバーカップ)を試した
- 複数の業者(最低2~3社)の連絡先を用意した
- 水道局指定業者のリストを確認した
- 筆記用具とメモを用意した
- 家族や知人に「業者を呼ぶ」と伝えた
- 予算の上限を決めた
- 録音の準備をした(トラブル時の証拠)
業者との電話で聞くべき9の質問
電話の段階で、相手が優良業者か悪質業者かを見分けることができます。この質問をして、回答内容を比較しましょう。
| 質問 | 優良業者の回答 | 悪質業者の回答 |
|---|---|---|
| Q1: 見積もりは無料ですか? | 「はい、完全無料です」 | 「出張費だけいただきます」 |
| Q2: 電話で概算を教えてもらえますか? | 「〇〇円~〇〇円が目安です」 | 「見てみないと分からない」 |
| Q3: 追加料金は発生しますか? | 「見積もり後、同意なしに追加費用はありません」 | 「作業してみないと分からない」 |
| Q4: 作業後の保証はありますか? | 「1週間~1ヶ月の保証があります」 | 「保証はありません」 |
| Q5: 見積もり後のキャンセルは可能ですか? | 「もちろん可能です」 | 「出張費はいただきます」 |
| Q6: 支払い方法は? | 「現金、カード、振込対応」 | 「現金のみです」 |
| Q7: 作業時間はどのくらいですか? | 「状況次第ですが、通常30分~1時間です」 | 「すぐ終わります」(曖昧) |
| Q8: 領収書は発行してもらえますか? | 「もちろんです」 | 「領収書ですか…(渋る)」 |
| Q9: 他社の見積もりも取りたいのですが | 「それが賢明です。比較してください」 | 「今すぐ決めないと来られない」 |
会話のポイント
✓ 質問に対して即答できる業者は信頼できる
✓ 曖昧な回答、渋る態度は要注意
✓ 「今すぐ」「特別」など急かす言葉が出たら疑う
✓ 通話を録音しておくと後で役立つ
トイレつまり 見積もりのチェック項目
業者から見積もりをもらったら、以下の項目を必ず確認しましょう。
必須チェック項目
- 作業内容の詳細(「つまり除去一式」ではなく、何をするのか)
- 各項目の単価と数量が明記されているか
- 追加費用が発生する「可能性」と「条件」は何か
- 出張費や夜間・早朝料金は含まれているか
- 消費税は含まれているか
- 支払い方法は何が使えるか
- 修理後の保証の有無と期間
- キャンセル料の有無
- 見積もりの有効期限
- 業者の連絡先と担当者名
少しでも不明点があれば、「これは何ですか?」と遠慮なく質問することが大切です。ここで面倒くさそうな顔をする業者は要注意です。
トイレつまり 便器脱着が必要なケース
では、「5万円」が妥当な場合もある「便器脱着」とは、どのようなケースでしょうか。簡単に言えば、トイレつまりでいう「手術」のようなものです。主に以下の場合に必要となります。
- 異物(スマートフォン、おもちゃ、オムツなど)が奥深くに詰まっている
- 排水管の「入り口付近」で固い詰まりが発生している
- ローポンプなどを使っても詰まりがまったく解消しない
この場合、便器を床から取り外す大掛かりな作業になるため、修理費用は30,000円~50,000円程度が相場となります。まさに「5万円」の価格帯です。逆に言えば、スマホやおもちゃを落としていない限り、そこまでの作業が必要になるケースは稀です。
トイレつまり 高圧洗浄の効果と料金
高圧洗浄は、便器ではなく、その先の「排水管」の奥深くで詰まりや汚れが蓄積している場合に行われます。
- 排水管内に長年の汚れや油脂、尿石が大量に蓄積している
- トイレットペーパー以外のものを流してしまい、奥で詰まった
- 便器を脱着しても詰まりが解決しない(原因がさらに奥にある)
専用の洗浄機で排水管内を掃除するため、料金相場は40,000円~80,000円程度と高額になります。これも「5万円」を超える可能性がある作業です。
トイレつまりで5万円を回避する方法
ここまで読んで、「うちの詰まりは便器脱着や高圧洗浄が必要なさそうだ。なのに5万円と言われている…」と感じた方。その直感、信じてください。不当な高額請求を避けるために、以下の行動を徹底してください。
- 相見積もりを取る(最低2~3社)
「今すぐ直したい」という焦りがあっても、1社のみの見積もりで決めるのは危険です。「他社にも見積もりをお願いしています」と伝えるだけで、相手の対応が劇的に変わることもあります。これは業者にとっての「魔法の言葉」なんです。 - 口コミ・評判を冷静にチェック
「〇〇(地域名) 水道修理」などで検索し、業者のGoogleマップや口コミサイトを必ず確認。「高額請求された」という声が多発している業者は避けましょう。口コミは、あなたより先にその業者を使った人からの「警告メッセージ」です。 - 追加料金の発生条件を「作業前」に確認
「見積もりは3万円だけど、やってみたら追加で2万円かかった」が最悪のパターンです。「この見積もりから追加料金が発生する可能性はありますか?」と必ず確認しましょう。優良業者なら、この質問を嫌がりません。 - 納得できない作業は断る
「念のため高圧洗浄も」など、不必要と思われる作業を勧められたら、「まずは最低限の作業(ローポンプなど)でお願いします」とハッキリ伝えましょう。「念のため」は業者の売上アップ作戦かもしれません。 - 契約書・見積書を必ず確認
作業前に書面で契約を交わし、その内容(特に金額と作業内容)をしっかり読みましょう。焦っている時こそ、一呼吸置いて読むことが大切です。
トイレつまりの自力解決法とその限界
業者を呼ぶ前に、軽度なつまり(トイレットペーパーの詰まりなど)であれば自力で解決できる場合もあります。まずは自分でトライしてみる価値はあります。
有効な方法
- ラバーカップ(スッポン)を使用する
(※ゆっくり押し込み、一気に引くのがコツ。力任せに押すだけでは効果半減です) - ぬるま湯(40~50度程度)を流し込む
(※熱湯は便器が割れるためNG。「熱ければ熱いほど良い」は間違いです) - お湯+重曹+酢(クエン酸)を使用
(※泡の力で汚れを浮かせる。理科の実験みたいで意外と楽しいです) - ラップを便器に貼る方法
(※便器をラップで覆い、膨らんだ部分を押して圧力をかける)
自力解決が難しい(業者を呼ぶべき)ケース
- 固形物(スマホ、おもちゃ、オムツ等)を落とした
- ラバーカップを使っても水が引かない、または逆流してくる
- 何が詰まったか原因がわからない
- 異臭がする、水が黒い
- 複数のトイレ・排水口が同時に詰まった
これらのケースでは、無理に直そうとすると悪化させる可能性があります。速やかに専門業者に依頼するのが最善です。DIY精神は素晴らしいですが、トイレに関しては「餅は餅屋」です。
もし高額契約してしまったら…今すぐできる対処法
焦って契約書にサインしてしまった。高額な料金を支払ってしまった。そんな時でも、まだ諦めないでください。法的に守られる方法があります。
クーリングオフの具体的手順
クーリングオフが適用される条件
- 訪問販売または電話勧誘による契約
- 契約書面を受け取った日から8日以内
- 緊急性を理由に呼んだ場合でも、不当な契約なら適用可能
クーリングオフの書面例
送付方法の注意点
✓ 内容証明郵便で送る(郵便局で手続き可能)
✓ コピーを必ず取って保管する
✓ 配達証明付きで送る(送達の証拠)
✓ 契約書面を受け取った日から8日以内に発送
消費生活センターへの相談方法
消費者ホットライン:188(いやや)
全国統一番号。最寄りの消費生活センターに繋がります
受付時間:平日9時~17時(地域により異なる)
相談前に準備するもの
- 契約書、見積書、領収書
- 業者の名刺、連絡先
- 通話記録、録音データ(あれば)
- 作業前後の写真
- 支払いの証拠(振込明細、クレジットカード明細)
少額訴訟という選択肢
60万円以下の金銭トラブルなら、少額訴訟という簡易な裁判手続きがあります。弁護士なしでも可能で、1回の審理で判決が出ます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象金額 | 60万円以下 |
| 手数料 | 請求額の1~3%程度(1万円なら1,000円) |
| 審理回数 | 原則1回(当日判決) |
| 必要書類 | 訴状、証拠書類、印紙 |
弁護士相談が必要なケース
- 被害額が高額(10万円以上)
- 業者が連絡を無視する
- 脅迫的な言動があった
- 契約書の内容が複雑
初回相談無料の弁護士も多いので、まずは相談してみましょう。
二度とトイレつまりで慌てないために:予防と準備
トイレつまりを防ぐ日常習慣
- 一度に大量の紙を流さない
(トイレットペーパーは適量ずつ、2~3回に分けて流す) - 「トイレに流せる」製品でも過信しない
(ウェットティッシュ、お掃除シートは詰まりやすい) - 小さい子供がいる家庭は要注意
(おもちゃを持ち込まないルールを作る) - 定期的に水を多めに流す
(週1回は大量の水で流して排水管を洗浄) - 排水管洗浄剤を月1回使用
(尿石や汚れの蓄積を防ぐ)
詰まりやすいトイレの特徴
| 特徴 | 理由 | 対策 |
|---|---|---|
| 節水型トイレ | 水量が少なく流れが弱い | こまめに流す、紙を少量ずつ |
| 設置から10年以上 | 排水管に汚れが蓄積 | 年1回の高圧洗浄メンテナンス |
| 和式から洋式に改装 | 配管の角度が合っていない場合も | 専門家に配管チェック依頼 |
| 水圧が弱い | 集合住宅の高層階など | タンク内の水量調整 |
信頼できる業者リストの作り方
緊急時に慌てないよう、今のうちに「いざという時の業者リスト」を作っておきましょう。
業者リスト作成チェックポイント
- 自治体の水道局HPで指定業者リストを入手
- 近所の業者を3社ピックアップ
- 各社の口コミ評価を確認(星3.5以上)
- 営業時間、夜間対応の有無を確認
- 概算料金を電話で聞いてメモ
- リストを冷蔵庫やトイレに貼っておく
トイレの寿命と交換タイミング
トイレ本体の寿命は一般的に15~20年程度です。以下のサインが出たら、修理ではなく交換を検討するタイミングです。
- 頻繁に詰まるようになった
- 水漏れが止まらない
- ひび割れが発生している
- 水の流れが以前より明らかに弱い
- 異臭が取れない
【まとめ】5万円の請求…サインする前の最終チェック
最後に、もし今まさに業者から「5万円」の見積もりを提示されているなら、契約書にサインする前に以下の最終チェックを行ってください。
ステップ1:作業内容は「5万円」に見合っているか?
- 危険なケース(高額請求の疑い)
ラバーカップやローポンプでの作業、簡単な薬品洗浄だけで「5万円」と言われている。
→ 対策:「他社の見積もりも聞きたい」と伝え、一旦保留にしましょう。 - 妥当なケース
「便器を一度取り外す必要がある」「排水管の奥を高圧洗浄する必要がある」と明確な説明があり、見積書にも記載されている。
→ 対策:ステップ2に進む。
ステップ2:見積書の内容は明確か?
- 「作業一式 5万円」となっていないか?(→内訳を質問)
- 出張費、基本料、作業費がすべて含まれた「総額」表示になっているか?
- 「これ以上、追加費用はかかりませんね?」と確認し、YESをもらったか?
ステップ3:業者は信頼できるか?
- こちらの質問(「なぜ脱着が必要なんですか?」など)に丁寧に答えてくれたか?
- 「今すぐやらないと」と契約を急かしてこないか?
- 修理後の保証(アフターサービス)について説明があったか?
- 水道局指定業者か確認したか?
- 見積もり後のキャンセルは可能と言ったか?
最終判断:サインする前の10秒ルール
契約書にペンを置く前に、10秒だけ考えてください
✓ この業者を信頼できますか?
✓ この金額に納得していますか?
✓ 他の選択肢を検討しましたか?
一つでも「いいえ」なら、サインを保留してください
トイレのつまりは一刻も早く直したいものですが、焦りは禁物です。悪質な業者は、あなたの焦りを「ビジネスチャンス」だと思っています。この記事で得た知識を使い、冷静に業者と対話し、納得のいく修理を依頼してください。
最後にもう一度。あなたの直感は正しいです。「これ、高くない?」と感じたら、その感覚を信じて一度立ち止まってください。5分の確認作業が、数万円の損失を防ぐこともあるのですから。
よくある質問(FAQ)9選
契約書にサインする前の最終確認リスト
業者が目の前にいる状況で、サインを求められたら…この10項目を最終確認してください。
最終チェックリスト(全て✓が入るまでサインしない)
- 見積書は書面(または画面)で受け取った
- 作業内容が具体的に記載されている(「一式」ではない)
- 総額が明記されている(「〇〇円~」ではない)
- 「追加費用なし」の記載または口頭確認を取った
- 出張費、夜間料金などすべて含まれていると確認した
- 保証期間と内容について説明を受けた
- 支払い方法を確認した
- 領収書は必ず発行されると確認した
- 業者の連絡先(会社名・電話番号・住所)を確認した
- 不明点をすべて質問し、納得した
1つでも✓が入らない項目があれば…
「すみません、もう一度検討させてください」と伝えて、一旦保留にしましょう。優良業者なら快く待ってくれます。急かす業者は信用できません。
あなたは今、5万円を守る「武器」を手に入れた
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事を読んだあなたは、もう「カモ」ではありません。トイレつまりで焦っている人の中でも、上位5%の「知識武装した人」です。
あなたが手に入れた「武器」
✓ 料金相場の正確な知識
✓ 悪質業者の手口を見抜く目
✓ 業者との交渉で使える質問リスト
✓ 万が一の時の対処法(クーリングオフ)
✓ 予防策と信頼できる業者の見つけ方
トイレが詰まっている今は焦っているかもしれません。でも、5分だけ深呼吸して、この記事の内容を思い出してください。
「5万円」は大金です。その金額があれば、家族で美味しいディナーに行けます。欲しかった服が買えます。貯金ができます。
だからこそ、焦らず、冷静に、納得できる業者を選んでください。
この記事があなたの役に立ち、不当な高額請求からあなたを守れることを、心から願っています。
