専用工具関連
トーラー
トーラーとは、排水管を洗浄する為の工具の一種です。トーラーではワイヤーを伸ばし、ホースの中を進みます。ワイヤーを先端には、金具(ブラシ)が付いており、ワイヤーを回転させることで、ホース内にこびりついた汚れを削り落とします。高圧洗浄機とは違った落とし方をする為、高圧洗浄機では落とせない汚れの場合に、トーラーを使用したりします。
高圧洗浄機
高圧洗浄機とは、高い圧力で水を噴射して、排水管を洗浄する専用工具です。一般的な高圧洗浄機との違いは、ノズルです。排水管用の高圧洗浄機では、水を逆噴射させることで、細かな汚れを削り落としながら、前に進むという方法で洗浄作業を行います。例えば、一般的な高圧洗浄機のように、前方にしか水を噴き出せないタイプだと、ノズルの角度的に、蛇腹内の汚れへ水を当てるのは難しいですが、円状に逆噴射をすることで、届きづらい汚れも水の力を使い、落とせます。
排水管カメラ
排水管カメラとは、目視によって見ることができない排水管内に、カメラを挿入し、排水管内の状態を確認できる工具です。排水管のカメラ調査で使われます。カメラを入れることで、詰まりの原因や、水漏れの原因、洗浄後の状態を確認できます。排水管カメラを使うことで、排水管やその周辺への工事を行う必要がありません。使われることの多い場面としては、詰まりや水漏れの原因がどうしてもわからない時や、洗浄後、お客さまに施工ごの状態を見せる場面などが多いです。
ローポンプ
「圧縮ポンプ」とも呼ばれる、水まわりでの詰まり解消に使う、専用工具のひとつです。ハンドルを引くことで、詰まりに対して、圧力をかけ詰まりを解消します。ラバーカップよりも強力なので、頑固な詰まりに対しても効果的です。
真空式パイプクリーナー
詰まりに対して使う、専用工具です。「真空ポンプ」と呼ばれることもあります。プロ仕様というよりも、一般家庭で使われる工具の一つであり、ラバーカップよりも吸引力が強い点が特徴です。トイレ、キッチンなど、さまざまな詰まりに対して使えます。
オーバーフロー管
オーバーフロー管とは、排水ホースのトラブルなどで、想定した排水ができず、水が溢れそうになった場合などに、メインの排水ホースにかわり、排水を行う装置です。排水ホースよりも、高い位置に取り付けられており、通常は排水作業を行いません。
ディスポーサー
生ごみ粉砕機であり、キッチンの下に設置しています。生ごみを粉砕する装置ですが、取り付け不可の物件もあります。
蛇口のパーツ関連
バルブカートリッジ
水とお湯の切り替えに加え、水量を調整するパーツです。
ケレップ
蛇口内の部品のひとつです。給水管から送られてきた水を、止める役割を持ち、蛇口のハンドルを回したり、上げたりすることで、蛇口から水を排出します。ケレップ内部のパッキンが劣化すると、蛇口から水漏れが発生します。
スピンドル
蛇口のハンドルに使われている部品で、ハンドル左に回すと上に上がり、水量を調整してくれます。何年も使っていると、劣化するため交換が必要です。
ハンドルビス
蛇口のハンドルを固定するためにあるビスです。蛇口の真ん中に丸い円のようなものがあると思いますが、それがハンドルビスです。ハンドルビスがないと、蛇口のハンドルを固定できません。
蛇口ハンドル(蛇口レバー)
形状はたくさんありますが、水量を調整する為に取り付けられています。回転させるタイプ、上下に動かすタイプ、タッチレスタイプなど様々です。
コマパッキン
スピンドルとセットで動くパーツです。ケレップと呼ばれることも多く、水をせき止める弁の役割があります。コマパッキンが開くことで、水が蛇口から出てきます。
スパウト
蛇口のパイプ部分を指します。まっすぐなものや曲がっているものなど、形状はさまざまです。
ハンドル上部
ハンドルの上部分を指します。ハンドル上部にはハンドルだけでなく、スピンドルやコマパッキンもセットになります。
蛇口キャップ(泡沫キャップ)
蛇口の先端に取り付ける部品です。網目状となっており、水と空気を混ぜることで、柔らかい水が出ます。
トイレ関連
フロートバルブ
トイレのタンクに溜まった水を、便器に流す際に開閉する弁の役割を持つ、部品です。チェーンで、水栓レバーとつながっていて、レバーを回すと連動して、フロートバルブが持ち上がります。フロートバルブが持ち上がることで、タンク内の水が便器に流れ込み、排水を行います。
ボールタップ
トイレのタンク内にある、給水するための部品です。タンク内の水が減ると、自動で水を補充し、一定の水位になれば給水を止めてくれます。ボールタップとセットで取り付けてある、浮き球が水位によって上下することで、給水するか、止めるかを決定します。水が減り、浮き球が下がることで、給水弁が開き、水を補充します。浮き球が上に上がると、給水弁が閉じ、給水を止めてくれます。
浮き球
ボールタップの部品の一部であり、トイレのタンク内の水の上に浮かんでいます。浮き球の位置によって、水の量を判断し、水を補給するのか、補給を止めるのかを判断しています。浮き球は単体で購入可能です。
ウォシュレット(温水洗浄便座)
様式のトイレに設置されている装置で、温水でお尻などお洗浄してくれます。
床フランジ
便器と床下に設置してあるパーツです。便器内を床に固定する役割や、接続部分から水が漏れないようにする役割を持っています。
オーバーフロー管
トイレのタンク内にあるオーバーフロー管は、タンク内の水が一定以上溜まらないようにする役割を持ちます。タンク内に縦に筒状のパイプが設置されていると思います。この縦に設置されたパイプがオーバーフロー管です。
オーバーフロー管はトイレ以外に、ベランダや屋上などにも設置されており、メインの配管が目詰まりを起こした場合、水の逃げ口としての役割を持ちます。予備の排水管というイメージを持ってもらえば分かりやすいです。
便座
洋式トイレの座る部分に設置されているパーツです。上げ下げできO字型やU字型などがあります。
便器
トイレのメインとなる部分であり、大小を行う場所を指します。便器の上に便座や便座カバーなどが設置されています。
組み合わせ便器
便器、タンク、便座と3つのパーツに分かれており、それぞれ単体で交換可能です。洋式便器の中では最も普及しているタイプとなっています。
一体型トイレ
便器、タンク、便座が一体型になっているトイレです。各パーツが壊れても、個別で交換することはできません。
タンクレストイレ
水を常にためているタンクのないトイレです。タンクがないため、タンクありのトイレよりも小さな形状をしています。
防水パテ
ひび割れや損傷による穴を埋めるための、ペースト状の接合材を指します。ペースト状なので、好きな形状に合わせられるため、水漏れ箇所の応急処置として使用されることが多いです。
給排水関連
排水栓
洗面台の排水をコントロールする部品です。排水栓を閉めると、洗面台に水を溜めることができます。
目皿
排水口に設置する部品です。粗目の穴が開いており、排水を流しつつ、大きなゴミをキャッチしてくれます。
給水フレキ管
給水ホースの一種であり、折り曲げて使用する際に便利な部品です。トイレやキッチン、洗面台など様々な水回りの装置に使われています。
パッキン
密閉させるための部品です。素材は、ゴムやプラスチックなど、部品によってもしくは取付場所によって異なります。パッキンの劣化によって、密閉性が下がり、水漏れが発生します。
排水金具
洗面ボウル(洗面台の水が流れている部分)に排水穴を取り付けるための部品です。
縦菅
2階以上の配管を繋ぐため、垂直に設置してある排水管を指します。
横菅
横向きに設置している排水管です。
排水トラップ
排水管の中に設置されており、水(封水)をためておく部分を指します。
Sトラップ
U字管とステッキ管を組み合わせたものが、Sトラップです。洗面台などに使われていることが多いです。
Pトラップ
Pの形をしたトラップです。排水の方向が壁側のときに使われます。
Tトラップ
Tの形をしたトラップです。排水の方向が壁側のときに使われます。
Uトラップ
排水管をUの形にして、Uの部分に封水を溜めたトラップです。T字型をしたトラップです。
わんトラップ
排水口の入り口よりも低い位置に水を溜めているトラップです。現在のキッチンではよく使われています。
ドラムトラップ
封水を溜めた上の方に、排水用のホースが接続されています。あまり目にすることはありませんが、浴室に使われることが多いトラップです。
ボトルトラップ
封水を溜めた器の中心に、円筒を挿した構造になっています。
防臭ワン
キッチンの排水トラップ内に設置してある、おわん型のキャップです。下水の臭いや害虫の侵入を防ぐ役割を持っています。
整流ブロック
お風呂のトラップ内に設置されている部品です。水の逆流を防ぐ役割を持ちます。
防臭ゴム
排水管と床の設置部分に取り付け、下水の臭いが漏れないようにしているパーツです。
排水桝(ます)
排水菅の途中に設置されており、排水で流れてくる汚れやゴミを取り除いたり、定期的に点検する際に設置された空間を指します。ご家庭の敷地の中に、小さなマンホールのようなフタがあると思います。それらは全て排水桝です。排水桝は、ご家庭からの排水だけでなく、雨水などの通り道にもなっています。
汚水桝(ます)
家庭からの排水のみを接続している桝を指します。
水栓(蛇口)関連
単水栓
ハンドルを回して水を出す蛇口です。お湯か水のどちらかだけしか出すことができません。一般的によく使われている蛇口です。
混合水栓
水とお湯の両方を同時に出すことができる蛇口です。ハンドルが2個あるものやレバータイプも存在します。
シングルレバー式混合水栓
レバーが一つしかない水栓ですが、レバーを傾ける向きにより、お湯を出すか、水を出すか、水を止めるか流すかを決定します。
2ハンドル混合水栓
排水口は一つですが、お湯と水専用のハンドルがそれぞれ設置されているタイプの蛇口です。お湯と水の量を変えることで、排出する水の温度を調整できます。
グースネック水栓
デザイン性が重視されている水栓です。ガチョウの首のようにスパウトが湾曲しているのが特徴です。
サーモスタット混合水栓
サーモスタットが内蔵されている為、排出する温度の上限を管理してくれます。お風呂に使用されていることが多く、片方のハンドルで温度の調整を行い、もう片方のハンドルでは水を止めたり、出したりすることができます。
その他
お風呂の据え置きタイプ
足のある浴槽で、床に置く形で設置しています。
お風呂埋め込みタイプ
床に下部分が1/3ほどが埋め込まれている浴槽を指します。一般家庭の浴槽は、ほとんどが埋め込みタイプです。
サーモグラフィカメラ
雨漏りを調査するときに使う、装置です。センサーによって熱を感知し、色で表示させます。青が低い温度で、赤が高温を意味します。漏水調査では、水の場所を把握するために使用します。
水道メーター
ご家庭や企業の水道量を記録している、計測器です。アナログ式とデジタル式の2種類があり、使用量を計測し、毎月の水道料金を算出します。
ドレンホース
エアコンを作動させると、温度の差で水が発生します。エアコン内部で発生した水を、室外へと排出するホースです。ドレンホースが詰まることで、エアコンの水漏れが発生します。