トイレの水が溢れてしまったとき、多くの人は慌てて目に見える水を拭き取ることに集中しがちです。しかし、実際には見落としがちな部分があり、適切な対処をしないと雑菌や臭いが残る原因になります。ここでは、見逃されがちなポイントとその掃除方法を詳しく解説します。
【まとめ】見えない汚れを徹底除去しよう
トイレの水が溢れたとき、目に見える汚れだけでなく、隙間や床材の内部までしっかり掃除することが重要です。特に、便器の隙間や床の接合部、巾木の裏側などは見落とされがちですが、これらの箇所に汚水が残ると、臭いやカビの原因になります。今回紹介する掃除方法を参考にして、清潔なトイレ環境を保ちましょう。
引用元情報
厚生労働省「感染症予防対策ガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/
日本トイレ協会「トイレメンテナンスの基礎知識」
http://www.toilet-kyoukai.jp/
環境省「家庭内の消毒方法について」
https://www.env.go.jp/
トイレの汚水が溢れた際の掃除は、見落としがちな部分をしっかり対処することが大切です。この記事を参考に、清潔で衛生的なトイレ環境を維持しましょう!
目次
トイレ溢れた床の掃除で見落としがちな箇所
トイレの水が溢れたとき、床掃除は当然の作業ですが、意外と見落とされがちな部分がいくつかあります。ここでは、特に注意すべき場所とその対処法を解説します。
便器と床の隙間の汚れを徹底除去
作業難易度:★★☆☆☆(少し手間がかかる)
便器と床のわずかな隙間には、汚水が入り込みやすく、そのまま放置すると雑菌の温床になります。
対処法
- 雑巾やペーパータオルを使って、しっかりと拭き取る。
- 消毒用アルコールや塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使用し、除菌する。
- 隙間の奥まで届くように、使い捨ての細長いブラシや綿棒を活用する。
注意点
漂白剤を使用する際は、ゴム手袋を着用し、換気を十分に行うこと。
床と壁の接合部に染み込んだ汚水
作業難易度:★★★☆☆(拭くだけでなく乾燥も必要)
トイレの壁と床の境目は、掃除しにくいため見落とされがちです。水が染み込むと、カビや悪臭の原因になります。
対処法
- まず、乾いた布でしっかり水気を拭き取る。
- 消毒用アルコールを含ませた布で拭き、その後乾燥させる。
- 隙間に入り込んだ汚水は、ドライヤーの冷風や扇風機を使って乾燥させる。
注意点
水分を放置すると黒カビが発生するため、掃除後はしっかりと乾燥させることが重要。
巾木(はばき)の裏側に入り込んだ汚水
作業難易度:★★★★☆(取り外しが必要な場合あり)
巾木とは、壁と床の間にある細い板のことです。この裏側に汚水が入り込むと、悪臭や腐敗の原因になります。
対処法
- 取り外せる巾木なら、一度外して中を掃除する。
- 外せない場合は、スプレー式の消毒液を吹きかけ、綿棒などで拭き取る。
- 乾燥をしっかり行い、防カビスプレーを使って予防する。
注意点
巾木の隙間に湿気がこもるとカビの温床になるため、定期的なメンテナンスが必要。
床材の継ぎ目にしみ込んだ水分
作業難易度:★★★☆☆(しっかり乾燥させる必要あり)
クッションフロアやフローリングの継ぎ目に水が入り込むと、内部でカビが発生しやすくなります。
対処法
- 乾いた布で水分を拭き取った後、アルコール消毒を行う。
- 可能であれば、床材の隙間を掃除機で吸い取り、水分を取り除く。
- 乾燥させるために、扇風機や除湿機を使用する。
注意点
水分が残っていると、フローリングが膨張して歪む原因になるため、完全に乾かすこと。
トイレマットやスリッパの裏側の雑菌
作業難易度:★★☆☆☆(洗濯や交換が必要)
トイレマットやスリッパの裏側には、汚水が付着しやすく、そのまま使用すると再汚染の原因になります。
対処法
- すぐに洗濯するか、可能なら廃棄する。
- 洗濯時は、40~60℃のお湯で洗い、乾燥機でしっかり乾燥させる。
- 消毒用アルコールを吹きかけ、紫外線(日光)でしっかり乾かす。
注意点
布製品は乾燥が不十分だと雑菌が繁殖しやすくなるため、完全に乾かすことが重要。
トイレの水が溢れた後に避けるべきNG行動
掃除の際にやりがちなNG行動を避けることで、二次被害を防ぐことができます。
汚水を素手で触る
危険度:★★★★★(細菌感染リスクあり)
• 細菌感染やウイルス感染のリスクがあるため、必ずゴム手袋を着用する。
消毒せずに拭くだけで終わる
危険度:★★★★☆(雑菌が残る可能性大)
• 水分を拭き取っただけでは、目に見えない菌が残ってしまう。
換気をせずに掃除する
危険度:★★★☆☆(湿気がこもりカビ発生)
• 窓やドアを開け、換気扇を回しながら掃除することが重要。
床をゴシゴシ擦りすぎる
危険度:★★★☆☆(床材を傷つける恐れあり)
• 強くこすりすぎると、床材が傷つき、雑菌が入り込みやすくなる。
掃除用具を再利用する
危険度:★★★★☆(菌が拡散するリスク)
• 使い捨てのペーパータオルを活用し、再利用は避ける。